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コンクリート造りのマンションなどにお住まいの方は、特にお悩みではないのでしょうか。
外部に面した内壁において、外気と室内の温度・湿度の差が大きい時に発生しやすいようです。高気密化になったのも要因ですが、冬場に開放型の暖房機（石油・ガスのストーブやファンヒーター）や調理に換気扇をあまり使用しないなどが原因です。
外気温の影響で温度が上昇することで、空気中に溶け込む湿度も多くなり、冷たい外気温にさらされて冷えてしまっている壁・窓・サッシなどの金属に接触することで、溶け込めなくなった湿気が水に戻ってしまう（結露）ため、カビが発生しやすくなっています。
したがって、除湿をどうするかが最大のポイントになります。

居室のカビ予防のポイント

湿度を抑えるために
・ＬＤＫ様式の対面キッチンでは、調理のとき居室側に湿気や油煙などの汚れがまわってカビ発生の要因になってしまいます。必ず換気扇を使用しましょう。
フード無しの場合は換気効率が落ちるので、フード付の換気扇タイプにすることをお勧めします。
最近は、お掃除簡単なレンジフード換気扇タイプも出ています。

・部屋の中へ洗濯物を干すということは、部屋内に湿気をかなり放出してしまっています。換気扇を使用しての浴室内に干すか、雨天時でも関係なく利用できる衣類乾燥機を利用するようにしましょう。

・最近の新築では24時間換気が採用されていますが、空気の滞留する箇所をできるだけ少なくすることでカビ防止効果がありますので、既存のお宅でも採用してみるのもいいでしょう。

・開放型の暖房器具は、燃焼時に熱と一緒に水分も放出します。乾燥ぎみの冬場ではある程度の湿度（40％以上）はある方が住環境には良いのですが、開放型でないタイプの暖房器具であるエアコン等のタイプに変更することにより防ぐことができます。

・冷暖房を利用した換気は、「温かい（冷たい）室内の空気を捨てるのはもったいない･･･」という方へ。 居室の空気の温度をほとんど変えることのない省エネな換気扇（熱交換型タイプ）を設置してみましょう。
同時に排気と吸気をしてくれるため、「廊下や他の部屋からの隙間風が･･･」という人にもお勧めです！
集塵フィルターも付いている花粉対策型も選択可能です。
施工も新規に取付けの場合は100φの換気孔1つ（または2つ）開けるだけの省施工です。 また、今付いているプロペラ式の換気扇（直径25CM）をお使いの方は、30センチ角の開口を利用して簡単に取替えできるタイプもあります。

結露し易い窓の対策として
・窓の単板ガラスをペア（複層）ガラスに変更や、2重サッシにするのが効果的でしょう。最近は防犯対策や紫外線カットなどのプラス効果を伴ったタイプもあり、サッシ窓であれば手軽にガラスだけの交換も人気のようです。

・簡単にできるので効果は低いですが、ビニール製の断熱シート材（水を霧吹きで吹いて貼るだけ）が、市販されているそうです。夜間は雨戸を閉めるのも効果があります。

壁の対策として
・ビニールクロスの壁なら、殺菌と汚れを落とすために消毒用アルコールでのふき取り（詳しくは畳のところで）の掃除をするのが良いでしょう。色落ちなどの問題が出る可能性もあるので、念のため目立たないところで試し拭きをしてから行いましょう。
なお、本物の布や紙クロスは不可です。

・あまりにカビがひどくお掃除も困難なようであれば、クロスの貼り替えしてみましょう。最近は防カビタイプのクロスも出ています。思ったよりコストも掛からないですよ。
貼り替えは部屋が見違えるほど明るくなります。
同時に根本的な対策として、換気扇の設置も検討してみましょう。

before

after

台所クロス貼替え事例－今までの台所換気扇がうまく機能していなかったので、大変汚れてしまっていましたが、とても明るい空間になりました。

・壁の仕上げを珪藻土のような塗り壁にするのも効果的です。調湿効果と皮膜の厚みによる断熱効果のＷ効果が期待できます。
最近では特殊タイプで下地処理をすれば、クロスの上から塗れる商品も出ています。

・壁に市販されている調湿材を貼る改修工事をされるのも良いでしょう。調湿材の基材には炭と同じように微細な孔を数多くありますので、湿度が高いときには溜め込んで低い時には放出して室内環境を快適に保ってくれます。

押入れはどうしても風通しが悪く、湿気を吸いやすい布団（寝ている間に汗などを吸い込む）など繊維衣服商品の保管場所であるため、カビの温床になりがちです。 以下のように湿気がこもらないように気をつけましょう。

●押入れのカビ予防のポイント（除湿・調湿）
・まずは、よく見かけますが、下に木製スノコを敷くことです。注意点は、壁面は隙間をあけて収納し風通しをよくすることです。

・天気の良い日は襖の両サイドを少し開けておき、乾いた空気が入りやすくするのも良いとされています。市販の湿気取りや炭を入れておくのも効果があるでしょう。

・押入れ壁面に調湿効果のある仕上げ材を貼るリフォームをするのも良いでしょう。効果は居室の壁のところで記載した通りです。

床下はなかなか目の行き届かない場所ですが、排水漏れや雨漏りなどがないでしょうか？ 気になるようであれば、白蟻の調査のような床下専門の業者に一緒に調べてもらいましょう。 ベタ基礎（コンクリート打ち）でないお宅では、床下から湿気が上がってきていることによって家全体に影響していることも考えられます。

●床下カビ予防のポイント（除湿・調湿）
まずは、お宅の床下面が外部の地面より高くなっているかの確認をしてください。外部面より低い場合は基礎内がプールと同じで湿気が溜まってしまい、これを解決しなければこれ以降の対策をしても効果が期待できなくなってしまいます。
したがって、外部に砕石を敷く場合は、本来その敷く厚み分の土を鋤いてからにしなくてはいけません。

※床下が低い場合
床下が低い場合は、家屋の廻りに溝を掘って栗石等を入れ水の道を作ります。溝には高低差をつくり低いところへ排水してあげるようにしてみましょう。その上から以前のように土をかぶせて元に戻します。基礎内へ雨水が来にくくなります。

・基礎内が土の場合は、ベタ基礎のようにビニールシートにて覆ってしまうのも手かも知れません。 ただ、非常に大変な作業になります。

・よく耳にする、軽石のような調湿材や炭袋を床下に敷くのも効果があります。調湿材や炭には細かいたくさんの孔があり、雨天時に吸着し晴天時に放出することを半永久的に繰り返して湿度を調整してくれます。

・床下換気扇や床下攪拌機なども湿度を減らすには効果のある設備です。 ただ、設置箇所や設置数はそのお宅毎に違います。たとえば地窓換気扇は、排気型ですので北面に設置し南面の地窓より乾燥した空気の流れを作るためですし、攪拌のためである扇風機は風の流れが滞りがちになるポイントへの設置が必要となっています。

・いずれの場合も専門の知識のある信頼できる方に施工を依頼しましょう。

エネジンリフォーム課では、単に設備の入れ替えであっても色々な視点から今ある問題点を考え、お宅にとって最適な機能を備えた商品を提案・提供できるように、日々勉強を怠らないように頑張っています。 思い立ったら「こうしたい！」をエネジンリフォームのスタッフにお伝えください。 お客様と一緒に考え、お客様に納得していただけるようなお手伝をさせて頂きたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。