正しい知識で、賢くリフォーム
リフォームの
知っているようで知らないこと
畳は、畳表と畳縁を畳床の表面に縫いつけた物です。
・畳表(たたみおもて)畳の表面 普段見えている緑の所 ござともいう
・畳床(たたみどこ)畳の中身の部分
・畳縁(たたみべり)畳の端を縁取っている黒い帯のようなところ
畳の構造の基本として、芯材料としての畳床、表面ござ部分の畳表、そしてフチ部分の畳縁の構成となります。この構成する素材でもっとも傷みやすいのが畳表ござ部分です。畳表はその使用年月によって、定期的なメンテナンスが必要です。畳の表替えと裏返しは、この表面のゴザを張り替える畳のメンテナンスです。
畳は構造上、断熱性や保温性、また弾力性など様々な機能を備え持っています。畳表や畳床にはお部屋の空気を浄化する効果もあります。水分や湿気を吸い取り、乾燥した時期になると畳自身からその水分を放湿する循環の働きをしてくれます。
●縁無し畳
縁がない畳です。
●和紙畳
素材に和紙を用いて畳表にしてあります。変色等がほとんどありません。材料のイグサを安定確保するのが難しい事を考えて開発され、和紙をこよりにして畳のようにする技術です。
●イグサの本数は多いほど、高品質の畳になります。
織り込まれるイグサの本数が多ければ、当然織り目が詰まります。目が詰まり、厚くてきめ細やかになった畳表は、美しく、耐久性にすぐれたものとなります。
当然、イグサの本数が多いほど、高品質であり価格も高くなります
●品質で選ぶなら国産イグサ
国産のイグサは一般的に高品質なものがほとんどで、イグサ本来の弾力性耐久性を保持し、見た目にも変色やムラのない畳表ができます。価格が安い中国産に比べ長く使っていただけるので、結果的に経済的な場合もあります。
●中国産イグサは価格が魅力
中国産イグサの畳表は価格が安いことから、近年、集合住宅や賃貸物件などのほとんどで使用されています。
スタイロ畳は畳の中身が稲藁じゃなくてスタイロフォームで出来ている畳です。スタイロとは頑丈な発泡スチロールのようなものです。
スタイロとは発砲スチロールとは全く違うのでしょうか?
似ていますが、違います。
藁だけの畳(本畳)の場合、キチンとメンテナンス(年に数回干したり、水に濡らさない、等の基本事項を守る)しないと、すぐにくたびれてきます。湿気が多い家だったりすると、更に寿命が縮まります。
また、本畳に近いほど、「虫」もわきやすくなります。
昔ながらのイグサやボードが基材の畳はそれなりに重く簡単には持ち上がりませんがスタイロの畳は軽いです。
まるごと新しい畳を用意する新畳工事(新調ともいいます)や、畳の表面だけをリフレッシュするための表替え工事、裏返し工事があります。
畳の表替えは、表面のゴザを新しい畳表に張り替えて畳の表面をキレイする畳替えです。裏返しは、表面のゴザをそのまま使って畳表を裏返して張り直すことです。どちらも畳の芯である畳床に縫い付け直し、畳縁は新しい物を使って逢着し直します。
ござ裏返しは5年~7年が目安です。それ以上年数が経っていたら表替えにしましょう。10年以上たっているなら畳全体を新しくしましょう。